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Discipline King Crimson Discipline 2005-06-28 by G-Tools |
私が初めてキング・クリムゾンを聴いたのはちょうど “Three Of A Perfect Pair” が出て、MTVで “Sleepless” が流れたりしていた頃だと思います。「宮殿」の「21世紀の精神異常者」を知ったのも同じ頃だったはずですが、今となってはどちらを先に聴いたのかは覚えていません。古くからのファンにはディシプリン・クリムゾンに激しい拒否反応を示す人がいますが私はこのように同時並行的に聴き始めたのでどちらもすんなり受入れられました。すぐに「太陽と戦慄」「暗黒の世界」「レッド」の3枚を友人と手分けして手に入れ、それはもう聴きまくりましたね。
キング・クリムゾンの魅力は人それぞれでしょうが、私はその「エンターテインメント性」を高く評価します(こんなことを言うとコアなファンの人に怒られるかも・・)。ロバート・フリップ翁は色々と小難しい御託をお並べになりますが、実は商魂たくましくサービス精神豊かなおっさんであり、いつも「何がウケるか」を考えて次の一手を打ってくるようないかがわしさを苦み走ったしかめっ面の裏に隠しているのです。私はこういうおじさんは基本的に好きです。マイルス・デイヴィスも同様のアプローチで自分の音楽を作っていたように私には思われます。
ただ危惧しているのは、マイルス同様クリムゾンの音楽は「言い訳が出来ない」建前の上に作り上げられており、復帰後の活動は留保するとしてマイルスが結局どんどん先へ極端へと突き進まざるを得なかったように、クリムゾンの音楽にもやるからには「新しい理屈」を求められてしまうということ。ぶっちゃけて言えば「手詰まり」にならないかということですね。考えてみれば私の半生、いや一生分をかけて活動しているキング・クリムゾンに今更多くを求めるのは酷なのですが、いつものように訳の分からない屁理屈で我々を煙に巻いて、颯爽と新しいメンバーと音楽をひっさげて復活し我々を喜ばせて欲しいものです。
さてこの “Discipline” ですが、「太陽と戦慄」「レッド」と並び最も好きな作品の一つです。70年代クリムゾンのヘビーロック、即興演奏路線を捨て、ニュー・ウェーブやポリリズムの要素を取り入れたギター・サウンドで今聴いても自分の耳には新鮮です。特にタイトル曲 “Discipline” の聴いているうちに脳が覚醒するようなちりちり感がたまりません。私が大好きなビル・ブラッフォードのドラミングもこのディシプリン期の音楽に一番マッチしていると思われます。この後 “Beat” “Three Of A Perfect Pair”と同路線のアルバムを計三枚出してこの期のクリムゾンは終了しますが、二番煎じだとして特に最後のは評価が低いようです。”Three Of A Perfecr Pair” はいい曲なんですけどね。この時期の総括として次の優れたライブアルバムがあり、実はこれが一番の名盤なのかも知れません。
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Absent Lovers: Live in Montreal 1984 King Crimson Discipline 1998-06-23 by G-Tools |

