アーカイブ 11月, 2006
11月 30, 2006 に 7:23 pm
· カテゴリー: Jazz
ジャズの魅力と一口にいっても色々ありますが、そのひとつに「洗練」という要素があると私は考えます。他のポピュラー音楽と比べて何かお洒落である、大人っぽい、都会的、等々のイメージで語られる「ジャズ」とは、この洗練という切り口でとらえたものと言えるでしょう。数多いマイルス・デイヴィスの作品の中でも、この “Seven Steps to Heaven” はそんな洗練されたジャズのイメージにぴったりです。全6曲で2種類の違う編成のメンバーの演奏が交互に収められています。1,3,5曲目はピアノにビクター・フェルドマン、ドラムスにフランク・バトラー。ビクター・フェルドマンはセンスの良い売れっ子スタジオ・ミュージシャンで(後にスティーリー・ダン等でも演奏している)、マイルスは自分のバンドに入れたかったもののそうすると彼の収入が減るため無理強い出来なかったという逸話が残っています。そして2,4,6曲目でいよいよハービー・ハンコックとトニー・ウイリアムスが初お目見えします。ピアニストの違いは正直よくわかりませんが、このトニーのドラムスの凄さは私にもはっきり感じ取れます。この後ウェイン・ショーターが加入するまでの間に同メンバーで “My Funny Valentine” と “Four & More” という有名なライブ盤があるので今一つ目立たないアルバムですが、「夜」や「暗さ」を感じさせず、不思議と爽やかな印象が残ります。
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11月 30, 2006 に 11:54 am
· カテゴリー: Pop
生まれて初めての「ジャケ買い(正確には借り)」作品です。CD屋の店頭で何度もデカロ先生に見つめられ、気になって調べたところ知るひとぞ知るAORの超名盤なのでした。昔なら子供だったのでこういう音楽は聴かなかったでしょう。そういう意味では機が熟し出会うべくして出会ったということになります。ジョニ・ミッチェルやトッド・ラングレンの曲も採り上げられており二度びっくり。表ジャケはなんだか仏頂面ですが裏では笑ってます。これはいいアルバムでした。
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11月 30, 2006 に 11:34 am
· カテゴリー: Pop
自分の音楽的嗜好から考えて今まで未聴だったのが不思議なトッド・ラングレン。何か無意識的に回避していたのでしょうか。顔?いやいや。大好きなXTCの名作「スカイラーキング」のプロデューサーということでニアミスしていながら、一癖も二癖もありそうで敬遠してたのかもしれません。しかし今回初期の傑作と言われるこの作品を初めて聴いて良い意味で先入観が裏切られました。彼は意外に甘くいい声をしている!そしてフツーに良い曲を書く!ただ、そこで「我慢してられない」のが良くも悪くも彼の個性なのだと知らされました。要するに大阪弁でいうところの「イチビリ」なわけで、これさえなければもっとメジャーに売れているのだろうに・・・と思ってもおそらく本人は全然気にしないのでしょう。ジャケットを見て受ける印象と音が見事に一致して、冷たく硬質で美しいポップの名盤であります。
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11月 15, 2006 に 8:54 am
· カテゴリー: Guitar, Rock
私が初めてキング・クリムゾンを聴いたのはちょうど “Three Of A Perfect Pair” が出て、MTVで “Sleepless” が流れたりしていた頃だと思います。「宮殿」の「21世紀の精神異常者」を知ったのも同じ頃だったはずですが、今となってはどちらを先に聴いたのかは覚えていません。古くからのファンにはディシプリン・クリムゾンに激しい拒否反応を示す人がいますが私はこのように同時並行的に聴き始めたのでどちらもすんなり受入れられました。すぐに「太陽と戦慄」「暗黒の世界」「レッド」の3枚を友人と手分けして手に入れ、それはもう聴きまくりましたね。
キング・クリムゾンの魅力は人それぞれでしょうが、私はその「エンターテインメント性」を高く評価します(こんなことを言うとコアなファンの人に怒られるかも・・)。ロバート・フリップ翁は色々と小難しい御託をお並べになりますが、実は商魂たくましくサービス精神豊かなおっさんであり、いつも「何がウケるか」を考えて次の一手を打ってくるようないかがわしさを苦み走ったしかめっ面の裏に隠しているのです。私はこういうおじさんは基本的に好きです。マイルス・デイヴィスも同様のアプローチで自分の音楽を作っていたように私には思われます。
ただ危惧しているのは、マイルス同様クリムゾンの音楽は「言い訳が出来ない」建前の上に作り上げられており、復帰後の活動は留保するとしてマイルスが結局どんどん先へ極端へと突き進まざるを得なかったように、クリムゾンの音楽にもやるからには「新しい理屈」を求められてしまうということ。ぶっちゃけて言えば「手詰まり」にならないかということですね。考えてみれば私の半生、いや一生分をかけて活動しているキング・クリムゾンに今更多くを求めるのは酷なのですが、いつものように訳の分からない屁理屈で我々を煙に巻いて、颯爽と新しいメンバーと音楽をひっさげて復活し我々を喜ばせて欲しいものです。
さてこの “Discipline” ですが、「太陽と戦慄」「レッド」と並び最も好きな作品の一つです。70年代クリムゾンのヘビーロック、即興演奏路線を捨て、ニュー・ウェーブやポリリズムの要素を取り入れたギター・サウンドで今聴いても自分の耳には新鮮です。特にタイトル曲 “Discipline” の聴いているうちに脳が覚醒するようなちりちり感がたまりません。私が大好きなビル・ブラッフォードのドラミングもこのディシプリン期の音楽に一番マッチしていると思われます。この後 “Beat” “Three Of A Perfect Pair”と同路線のアルバムを計三枚出してこの期のクリムゾンは終了しますが、二番煎じだとして特に最後のは評価が低いようです。”Three Of A Perfecr Pair” はいい曲なんですけどね。この時期の総括として次の優れたライブアルバムがあり、実はこれが一番の名盤なのかも知れません。
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11月 12, 2006 に 9:45 am
· カテゴリー: Guitar, Latin, fusion
「パコ・デ・ルシア、ジョン・マクラフリン、アル・ディ・メオラ、三人のスーパー・ギタリストの夢の共演」と言われたらどんな運動会みたいな演奏かと思ってしまいますがさにあらず。繊細さと情熱を同時に表現できるギターならではの美しい音楽に仕上がっています。もちろん3人のテクニックは抜群なのですが、それだけの音楽で終わらないのがこの三人の才能の賜物であることは言うまでもありません。しかし3人の超絶技巧にもっとしびれたい!という御仁にはさらに下記のライブ・アルバムがおすすめ。
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11月 11, 2006 に 5:43 pm
· カテゴリー: Classic
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フォーレ:レクイエム クレマン(アラン) サン=ピエール=オ=リアン・ドゥ・ビュール聖歌隊 フッテンロッハー(フィリップ) ワーナーミュージック・ジャパン 2000-06-21
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ボーイ・ソプラノが文字通り天国的に美しいです。気高くかつ安らぎに充ち満ちた曲で、フォーレの死に対する「永遠の至福の喜びに満ちた開放感」という感じ方をよく表していると思います。なんだかとても素っ気無く書いていますが、実はとても大好きな曲なのにうまく表現できません。難しいですね。
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11月 9, 2006 に 7:13 pm
· カテゴリー: Rock
私の親と同世代の1945年生まれのニール・ヤングが私の生まれた1970年に発表したソロ3作目のアルバム。こんなにシンプルなのにどうしてこんなにも力強く音楽が迫ってくるんでしょうか。聴けば聴くほど心をとらえる一枚。
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11月 6, 2006 に 7:10 pm
· カテゴリー: TV
NHK教育の子供番組が面白いのは知る人ぞ知る事実であり、その一つ「むしまるQ」シリーズの挿入歌を集めたCDがこれ。子供向けとあなどることなかれ、大人もうなるクオリティです。試しに参加している人の名前を挙げてみましょう。細川俊之、杉山清貴、長谷川きよし、金子マリ、堀江美都子、野村義男、人見元基、中西保志 等々。結構すごいと思いませんか。歌詞は虫や動物の生態がユーモラスにも的確にまとめられており、勉強になります。例えば「キミチーター(ぼくらはヒョウ)」このフレーズひとつでヒョウが群生、チーターが単独で暮らすことを覚えてしまう。曲も子供が飽きないように全力でエンターテインメントしており演奏は一流、掛け値抜きで名曲ぞろい。しかも有名歌のパロディとして随所に小ネタが仕込まれているので、元ネタを知る大人は二倍楽しめます。「チョウの来た道」「いのちのかね」など直球の感動曲も子供だけに聞かせておくのはもったいない。
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11月 6, 2006 に 5:19 pm
· カテゴリー: Pop
空気公団について詳しいことは知りませんがリンク先のアマゾンによると「99年に出したファースト・ミニ・アルバム。キーボードを中心に緩やかにグルーヴする、シュガーベイブ~ティン・パン・アレイ直系のジャパニーズ・ソウル的サウンド」ということらしいので、音楽的には70年代ポップスの後継ということになるのでしょう。まさにジャケットの写真に象徴されるように、都会のちょっとはずれに暮らすひとの日常をそっと取り出したような、懐かしさや切なさを感じさせるやさしい歌です。無垢と言ってもいいのかも知れませんが子供じゃなくて大人の歌。ちょっとくぐもったような録音も逆にいい雰囲気。夕暮れに車で聴いてると昔忘れた何処かへ行ってしまいそう。
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11月 6, 2006 に 2:52 pm
· カテゴリー: Rock, ゆらゆら帝国
前作「ミーのカー」完成時のインタビューで坂本が「もっとスカスカの音を作りたい」と語っていた通り、このアルバムからゆらゆら帝国のサウンドが再構築され始めます。これまでの70年代ハードロック風の骨太な音が減って、同じギターでもパンク、グラムやニューウェーヴっぽい軽さの音になりました。「頭異常なし」はもろ T.Rex 、「少年は夢の中」はもしかしてカーペンターズ? テレビ番組タイアップとなった「ゆらゆら帝国の考え中」が以前の音で他の曲から浮いているような気がしますね。次の「しびれ」「めまい」を聴いてしまった後では過渡期的な印象が残ります。しかし「待ち人」が個人的に名曲。
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