アーカイブ 10月, 2006
10月 31, 2006 に 9:26 pm
· カテゴリー: Jazz
いわゆる「電化マイルス」時代の音源をビル・ラズウェルがリミックスした作品。”In A Silent Way” 以降 “Get Up With It” までの足跡をダイジェストとして辿るには最適の作品かも知れません。原曲のエッセンスをほぼそのまま残しながら、1枚のアルバムとして違和感のないようにサウンドも現代風に統一されていて好印象です。ただしそれと引き換えに、オリジナルにあった渾沌としたエネルギー、ごりごりした質感は均されているので、物足りなさを覚えた人は原作品にぶつかっていくべきでしょう。
パーマリンク
10月 31, 2006 に 5:54 pm
· カテゴリー: Pop, Rock
The Smithsのアルバムジャケットは一人の人物がアップになった古いファッション誌の広告のようなものが定番ですが、本作では珍しくタイトル”Meat Is Murder”をストレートに主張したような兵士の姿(しかも四分割)となっています。ジョニー・マーのギターとモリッシーの独特の節回しと詞。80年代のイギリスに限らずとも、The Smithsはユニークな存在でした。スティングは「バンドとは思春期的な幻想に過ぎない」という意味のことを言いましたが、私はやはりバンドの魔法が存在すると思いますし、ポリスもそうですがThe Smithisもそんな一瞬の奇跡を感じさせる音楽を残しました。”The Headmaster Ritual”や”How Soon Is Now?”などが特に好きです。
パーマリンク
10月 30, 2006 に 9:57 pm
· カテゴリー: Classic
ドメニコ・スカルラッティはバッハと同年代のイタリアの宮廷作曲家で、生涯に555曲の鍵盤用ソナタを作曲しました。スコット・ロスは現在の所、全曲の録音を個人で成し遂げた唯一の奏者だそうです。しかし残念なことに彼は38歳でこの世を去りました。このCDには19曲が収められていますが、バラエティに富んだ各曲をいずれも瑞々しく躍動的な素晴らしい演奏で聞かせてくれます。
パーマリンク
10月 30, 2006 に 4:05 pm
· カテゴリー: Rock
1977年に結成され、「ロクサーヌ」「孤独のメッセージ」などをヒットさせたThe Policeが1983年に発表した5枚目にして最高の(そして最後の)傑作。1983年ビルボードのアルバムチャート17週連続1位だとか。アルバムB面(”Every Breath You Take” “King Of Pain” “Wrapped Around Your Finger” “Tea In The Sahara”)の叙情的なのに甘くなく、音の隙間を大きくとっての緊張感に満ちた曲と演奏は今でも私のベストであり、5年の短い期間にこれだけの音楽的進歩を実現させたことはまさに驚きというほかありません。
パーマリンク
10月 28, 2006 に 4:30 pm
· カテゴリー: Pop, Rock
英国が誇るひねくれ系ポップ職人、XTCの1989年の作品です。ごくごく大ざっぱに言ってXTCは一貫してポップではあるものの、初期のパンク風のとんがった勢いのあるサウンドから密室系の個人的な世界へ落ち着いていくという歴史をたどったわけですが(過去形で書いてしまいました・・)、この “Oranges & Lemons” は密室系の “Skylarking”、”Nonsuch” に挟まれながらも明るく開放的な雰囲気に溢れています。これは前作でのトッド・ラングレンとの確執の鬱憤晴らしか、またこのころアンディ・パートリッジに子供が産まれたからではないかと勝手に思っています。当時のロッキング・オン誌に載った、アンディが赤ちゃんを抱いたものすごく幸せそうな表情の写真が今でも印象に残っていますから。個人的なことですがこのCDは大学受験のお供に持っていき、1年生の頃にもよく聴いていた思い出のCDなので、聴けば当時の出来事や気持ちがよみがえります。なおこの作品でドラムを叩いているのは現キング・クリムゾンのパット・マステロットだと最近知りました。クリムゾンでの彼のプレイはズンタカ重くて好きではないのですが、このアルバムではとても曲に合っていて良いので不思議です。
パーマリンク
10月 28, 2006 に 3:47 pm
· カテゴリー: Pop
次作の “Cupid & Psyche 85″ が出たのが1985年ですから当時私は中学3年生だったか。”Hypnotize” という曲を聴いて衝撃を受け、早速LP盤を購入して聴きまくったものでした。そのスクリッティ・ポリッティが以前に出した “Sweetest Girl” といういい曲があるよ、ということをラジオか何かで知って更に買ったのがこのアルバムです。これも確かピーター・バラカン氏が激賞していたはず。Cupid〜と違ってこちらはアコースティックですよ、という予備知識は持っていたため全く違うサウンドにも特に驚きはありませんでしたが、黒人音楽の影響が云々と言われてもMTV的な音しか知らなかった当時の私にはよく分からなかったのが実情です。さて、お目当ての “Sweetest Girl” は噂にたがわず良い曲でした。お経のように淡々と進む(本当のお経は意外に力強かったりしますが)後ろにロバート・ワイアットのキーボードが流れ、なるほどイギリスの人はこういう渋い音楽を作るものかと感心しました。そういえばThe Policeの “Once Upon a Daydream” も似たような雰囲気がありますね。最近やっとCDで買い直し、久しぶりに聴いているのですが若いグリーン・ガートサイドが本当に才気走っていたのが印象的でした。最近作の “White Bread Black Beer” と比べてしまったので尚更です。余談ですが当時の彼はアイドル的人気もありクラスの女の子も聴いていたことを思い出します。
パーマリンク
10月 27, 2006 に 5:52 pm
· カテゴリー: Rock
In a world where most of the “big groups” go on stage and pretend to sing and play, we proudly present this quaint little audio artifact. Yes, once upon a time, live musicians actually sang and played this. All material contained herein is 100% live, and there are no over-dubs of any kind. –Frank Zappa.
パーマリンク
10月 27, 2006 に 8:13 am
· カテゴリー: Rock
ロバート・ワイアットは自分にとってワン・アンド・オンリーな存在で、他に似たような音楽があるのかどうか知りませんし、知る気もないといったところでしょうか。初めて聴いたのは確か「mid eighties」というコンピレーション物(だと思う)で、その透明な歌声とひねくれた不思議なメロディに魅了されました。Peter Gabrielの歌う重々しい「biko」とは全然違って、彼のバージョンが余りに軽やかなのに驚いたものでした。彼の音楽はジャズや現代音楽の要素を取り入れていると言われていますが、音楽の素養のない私にはその仕組みはわかりません。しかし、シンプルなのに複雑で、クールなのに温かい彼の音楽の魅力の秘密は、きっとその辺りにも隠されているのでしょう。このアルバムは国内企画盤で、限定品のようですのでご購入はお早めに。
パーマリンク
10月 27, 2006 に 7:43 am
· カテゴリー: Pop
アメリカを代表する音楽家、バート・バカラックの3枚組曲集です。全75曲でこのお値段、これは買わない方が損というものでしょう。今の耳にはクラシックに聞こえますが、当時は異端とも言える斬新な作曲・編曲を施して練り上げられた結果、珠玉のスタンダードとして残っているのです。今まで知らずに聴いていて「この曲もそうだったのか」という発見もありました。ディオンヌ・ワーウィックの歌うものだけ選んでも17曲あります。
パーマリンク
10月 26, 2006 に 10:57 pm
· カテゴリー: Classic
褒め言葉になるのかどうかわかりませんが、グールドの演奏は他のロックやジャズと一緒にiPodで聴いても違和感がありません。残響の少ないデッドな録音のせいか、分析的な独特の演奏によるものなのか。もともと一曲一曲が長めでゴルトベルク変奏曲のようにメリハリの効いているわけでない曲を収めたこのアルバムは一聴しただけでは地味で退屈に思うかも知れません。しかし晩年にわたるこの演奏にはなんともいえない滋味があり、墨絵のような枯淡の境地を感じさせます。二度目のゴルトベルクを愛するファンであれば、こちらのアルバムもきっと気に入ってもらえると思います。
パーマリンク
古い投稿 »